日本代表対カンボジア代表。カンボジア代表のゴールキーパー、ソウ・ヤティが素晴らしかったのでそのことだけ書く。
日本代表3-0カンボジア代表。
遠藤航も丸山祐市も出なかったですし、普通にレビューしてもつまらなそうなので今回はカンボジア代表のゴールキーパーのことだけ書きます。
山野陽嗣さんが色々話してくれていて内容がパクリっぽくなりそうなのですが書きたいので書きますね。
非常に基本に忠実なゴールキーパー
3日に日本代表と対戦、カンボジア代表来日メンバー | ゲキサカ[講談社]
1 ソウ・ヤティ(ボンケット・アンコール)
1991.12.17 178/70
おそらくこの選手がカンボジア代表のゴールキーパーだと思います。
小柄ながら非常に基本に忠実なゴールキーパーでした。
このシーン。 素早くポジションとってすこし前進。最後はどっしり構えてプレジャンプなし 2本目は最小限の小刻みなプレジャンプをしながら無駄に動かずシュートを弾き出した。 ポジショニングを含めた準備が素晴らしいからボールが正面に飛んでくる pic.twitter.com/SHUyzhSgdW
— SR (@sr2460) 2015, 9月 3
上のシーンを見てもらえるとわかるんですが、シュートを打つ前にはすでにポジションをとり終わっています。ポジションも間違ってなかったと思います。
ポジションをとり終わったらどっしり構えて無駄に動かない。
プレジャンプもしなかった。無駄に動かない&ポジショニングが正確だからこそシュートが真正面に飛んできました。偶然じゃないですこれは。
二本目のシュートはこの映像ではわからないのですが非常に細かくプレジャンプしていました。このくらい細ければタイミングはズレませんので問題なかったと思います。
一本目のシュートのあとにすぐ立って準備をしたのもすごく良い。
キーパーのポジショニングやプレジャンプについてはこの記事とかを参考にしてください。
3失点した湘南ベルマーレのゴールキーパー秋元陽太が叩かれてるみたいだけど実際に責任があるのか分析してみた。
そのあともシュートされる前にポジションをとり終える。プレジャンプをしないで重心を両足均等にかけてしっかり構える。という基本的な動作が崩れることはありませんでした。
小柄ながら非常に動きが俊敏なのでポジションを瞬時に取り直せるのも良いところですね。
ただし弱点がないわけではなく、上背がないのでハイボールに強くなかったりそれほどパワーがないといったところは見受けられました。
ただしハイボールへの対処自体は正確で処理できる範囲ではきちんと守っていました。
決してサボらない。痛くてもやり続けるという素晴らしい姿勢
彼はボールが動かされるたびに、黙々とポジションを修正し続けていました。
決してさぼらずにやり続けていました。
シュートが正面に行くシーンが多かったのも当然で彼がどんな時もさぼらずにポジションを取り直していたからです。
あれだけシュートを打たれて、0-3になって勝利の可能性はほぼなくなっても、集中力を切らさずに本当に忠実にポジションを修正し続けていて素晴らしい選手だなと思いました。後半30分くらいからは怪我をしてしまったのでちょっとステップがおかしくなったように見えました。さらにいえば跳躍系の動きは痛かったらしく高いボールを処理するときは辛そうでした。
それでもきちんとポジションを修正し続けてましたし、手だけでボールをセーブしに行くといった「楽をしよう」というプレーも見受けられませんでした。
(痛めたあとにハイボールで一回ミスがありましたが)
点差がついても、勝利の可能性がなくなっても、怪我をしてもやるべきことを最後までやり続ける姿は本当に素晴らしかったし、賞賛されるべきものだと思いました。
カンボジアには良いゴールキーパーの指導者がいると思う
僕はきちんと指導を受けていなければむちゃくちゃな動きしか覚えらないと思っています。日本ですとゴールキーパーコーチがいないことが多いですので、矯正されずに育つケースも多いと感じます。
その点ソウ・ヤティはおかしな動きが無く、良く訓練されているという印象を受けました。小さい頃にむちゃくちゃな指導をされると修正が難しいので(プレジャンプなど)、彼は育成段階から良い指導を受け続けた結果あのような動きができるようになったのではないかと感じました。
本人の努力もあるのでしょうがカンボジアサッカーのゴールキーパー指導というものが非常に気になりました。
ちゃんとした指導をされていないとあの動きはできないと思うんですよね。
しかも継続的にやっていないとできないと思う。
う~~~ん。本当にどういうふうになっているんでしょう。気になります。
といったところで今回は終わりです。それはまた。